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ザクセル社VRプロジェクションシステムzDomeでHAL250の映像を投影

ザクセル社のVRプロジェクションシステムzDomeにEntaniya Fisheye HAL250で撮影した円周魚眼映像の投影デモをしていただきました。

ザクセル社VRプロジェクションシステムzDome

ザクセル社VRプロジェクションシステムzDomeはドーム投影システムとは

Zaxel社zDomeは一般的なVRで使用されるゴーグルを使うことなくVR 360° ビデオやUnity、Unreal Engineで書かれたインタラクティブアプリケーションを裸眼で臨場感のある映像を体験できるシステムです。

一般的にドーム投影システムは数メートルを超えるような大型なシステムになるそうですがザクセル社VRプロジェクションシステムzDomeのドームは直径1.8メートル程度の半球なので、ドーム映像としては非常にコンパクトなシステムというのが大きな特徴です。

HMDの弱点をカバーするドーム投影システムの可能性

VR映像を観る場合には、一般的にヘッドマウントディスプレイを使用した視聴方法が選択されますが、ヘッドマウントディスプレイでの視聴はどうしても1デバイス1人という制限があったり、孤独感があるため集団での視聴や展示会などでのコンテンツ視聴には適さないという弱点があります。

そこでヘッドマウントディスプレイ無しでもVRを閲覧でき、同時に多くの人が見られるようになるシステムとして候補に挙がるのがドーム型の投影システムになります。

しかし一般的なドームシステムだと視野は180度固定となるので360VRなどは必然的に半分の視野を捨ててしまうことになりますし、ドームで表示するためにはいわゆるドーム形式と呼ばれる1:1の形式でないと表示できないという問題があり、せっかくのVRコンテンツの半分が無駄になってしまうという問題もあります。

VR形式でも投影可能

ザクセル社VRプロジェクションシステムzDomeが通常のドームと違うポイントとしてVR形式の2:1のフォーマットでも表示ができるという点です。

投影させるドームは一般的なドームと同じく半球なので、投影される視野は上下180度左右180度となり、VRコンテンツの半分は投影されません。しかし、映像としては360度の視野を読み込んでいてコントローラーを使用して映像をスクロールさせることができるのです。

このシステムを使用すればドーム投影であっても360VRコンテンツを有効に活用できるのです。

魚眼映像からの投影も可能

またザクセル社VRプロジェクションシステムzDomeのもう一つの特徴として魚眼レンズの映像からでもVR映像として投影できるという点が挙げられます。

例えばEntaniya Fisheye HAL250のように180度を超えるような視野を持つ魚眼レンズの映像でも、あらかじめ180度の部分を指定しておけばVR映像と同じように映像をスクロールして250度の部分まで投影させることができるのです。

魚眼レンズで撮影した映像をVRコンテンツとして表示させるためには、事前に魚眼レンズの映像からVR形式に展開する必要があります。これはVRコンテンツ導入の一つの障壁にもなっている部分ですが、ザクセル社VRプロジェクションシステムzDomeを使用することでその部分を省略できるようになる、というわけです。

解像度

今回のデモはHD画質ということで少しソフトな印象でしたが、投影機に予算が出せるようであればFHDや4Kなどの高解像度でも投影できるとのことで、よりシャープな映像も観られるとのこと。

HD画質でも思っていたよりも良い感じだったので、できるならば4Kレベルの映像を観たいなぁというのが正直なところでした。

スクロール

手元のコントローラーで動画をスクロールさせられることでVR映像も閲覧できるようになっているというのは非常に大きなポイントでした。

車載動画のようにカメラが動いている動画で横スクロールさせると酔ってしまう可能性がありますが、カメラ固定で撮影されたコンテンツであれば有効に使える機能だと思います。

ライブストリーミングも表示できる

システムはあくまで投影システムなのでライブストリーミングを表示させる機能はありませんが、ライブストリーミングの機能を構築すればライブストリーミングの映像も投影できるそうです。

ライブ映像やスポーツ中継などはHMDよりもこうしたドームへの投影の方が向いていると思いますし、スポーツバーなどにあれば非常に楽しいのではないかと思います。

本当にそんなことが可能であるのならばEntaniya Fisheye HAL250の得意とするカメラ一台でVRを撮影するワンショットVRもをもっと活用しやすくなる!というわけで、早速ザクセル社のプライベートデモ会にお邪魔してデモをしていただきました。

ザクセル社VRプロジェクションシステムzDomeでワンショットVRの魚眼映像をドームに投影

Entaniya Fisheye HAL250で撮影したワンショットVRの魚眼映像

魚眼の映像をそのままドームに投影させるために上記のような映像を選びました。

ワンショットVRとして適している動画は自動車などの前に進む動画になります。このような車載動画はコンテンツとして後ろは重要でないこと、前に進むコンテンツは視野が中央に集中するの点などで、今回のデモ映像として適していると判断しました。

通常VRとして閲覧するためにはこの魚眼映像からVR形式に展開する必要があるのですが、今回はクセル社VRプロジェクションシステムzDomeに250度の魚眼映像を読み込むことでVR形式でなくてもVR映像のように歪みが補正されて視野250度のVR映像として閲覧することができます。

250度の魚眼映像をドームに投影

実際にドームに投影した映像をスマートフォンで撮影した動画です。
実際よりも明るく撮れてしまっているので、色が浅く見えますが、もう少しコントラストがはっきりした映像として観られます。

上記の動画では分かりづらいかもしれませんが、なかなかの臨場感です。

こちらの動画はドームから2〜3メートルほど離れた場所から撮影してみた動画です。
投影されているのはドローンの映像ですが、一般的なモニターとは違って、高さや奥行きを感じることができました。

個人的にはドームの真ん前に立つのではなく、少し離れた位置から見るのがよりリアルな感じがしました。

遠くから見ると、包み込まれるという感じがありませんが、ドームの向こう側に別世界がつながっているんじゃないかと錯覚してしまうくらいのリアリティがありました。

まとめ

VRも最終的な閲覧デバイスでコンテンツを考える時代へ

今までVR映像であればHMDで観てもドームで観ても同じだと思っていましたが、ドームへ投影した映像を観て思ったことは、HMDは近接映像、ドームは遠景映像に向いているというところです。

HMDの映像の場合3Dコンテンツに代表されるように非常に被写体との距離が近いものが多いですが、ドームへの投影の場合は被写体の距離が近いと像が大きく歪んてしまい、何が表示されているのかよくわからなくなってしまうのです。

逆に遠景映像はHMDだと物足りない感じがするのに対して、ドームの場合は非常に相性が良く、観せていただいたドローン映像は飛行船の窓から覗いているような感じで非常に楽しかったです。

デバイスの違いによる印象の違いに触れ、VR映像も最終的に閲覧するデバイスを考えた映像制作を考えないといけないのだなと感じました。なかなか奥が深いですね。

Zaxel社zDome