Blackmagic URSA mini Pro 12KとEntaniya Fisheye HALシリーズの取り付けについて、お問い合わせをいただくことが多いです。
いくつか検証例もまとまってきましたので、取り付けの可否などについて情報をまとめました。
Blackmagic URSA mini Pro 12KとEntaniya Fisheye HALシリーズの取り付けについて
レンズの出っ張りとOLPF
Entaniya Fisheye HALシリーズのうちいくつかのレンズは、マウント部分よりも後ろにレンズが伸びています。
そのため、カメラの内部にレンズの後ろの部分を挿入してレンズを取り付けなければいけません。
レンズをカメラに取り付けようとする際に、レンズの後部がカメラ内部にあるOLPFやカップと干渉してしまうことがあります。
レンズによってサイズが異なるため、それぞれのレンズで検証を行いました。
ポイントとなるのが2つのサイズになります。
サイズA
レンズのマウントから後ろ部分の出っ張りの長さ(A)とマウントからOLPFまで(A’)
Aの長さがA’よりも長ければレンズの後ろがOLPFと干渉してしまい、レンズを取り付けることができません。
ただし、OLPFを取り外すことで1mm程度余裕が出るため、取り付けが可能になる場合があります。
OLPFを取り外すとカメラ内部にホコリが混入したり色が変わってしまうため、メーカー非推奨となります。
サイズB
レンズ後部の外径(B)とカメラ内部の遮光カップの内径(B’)
Bの長さがB’より長いとレンズの後ろがカメラ内部の遮光カップと干渉してしまい、レンズを取り付けることができません。
ただし、遮光カップを取り外すことで、取り付けが可能になる場合があります。
取り付けの可否
HAL250 EF 4.3
レンズの後ろの出っ張りが29.1mmなのでOLPFと干渉してしまい取り付けができません。
ただし、OLPFを取り外すことで取り付けができます。
また、レンズ後部の外径が遮光カップより大きいため、遮光カップも取り外す必要があります。
HAL250 EF 6.0
レンズ後部の外径が遮光カップより大きいため、遮光カップも取り外す必要があります。
OLPFは取り外す必要はありません。
HAL200 EF 6.0
レンズの後ろの出っ張りが28.27mmなのでOLPFと干渉してしまい取り付けができません。
ただし、OLPFを取り外すことで取り付けができます。
また、レンズ後部の外径が遮光カップより大きいため、遮光カップも取り外す必要があります。
HAL220 PL
レンズの後ろの出っ張りが35.7mmなのでOLPFを取り外さなくても取り付けができます。
ただし、フォーカスが合った時点でのクリアランスが0.3mmしかないので、フォーカスを合わせる際には注意が必要です。
また、レンズ後部の外径が遮光カップより大きいため、遮光カップは取り外す必要があります。
HAL220 LF
通常のレンズと同じように取り付け可能です。
TIPS
遮光カップの取り外しとOLPFの取り外しについて
カメラ内部の遮光カップとOLPFの取り外しについては上記のビデオが参考になると思います。
ビデオのカメラはURSA Mini Pro 4.6kなので、12Kと内部の構造が少し異なりますが、基本的な部分は同じです。
フォーカス調整について
Blackmagic URSA mini Pro 12Kはソフトなイメージで撮影できるカメラなので、フォーカスの確認が難しいと思います。フォーカスを合わせる際には「大きなモニターに出力して確認する」「フォーカスチャートを使用して確認する」ことで、よりシャープなimageが得られるようになります。