HAL220を中判カメラFUJIFILM GFX50SとGFX100 Image

HAL220を中判カメラFUJIFILM GFX50SとGFX100

FUJIFILMm社の中判ミラーレスカメラであるGFX50SとGFX100にEntaniya Fisheye HAL 220 PLを取り付けて撮影テストを行いました。

中判カメラで唯一の220°円周魚眼レンズ

中判カメラで唯一の220°円周魚眼レンズ
GFX50SとGFX100のセンサーサイズは43.8mm×32.9mmとなり、イメージサークルサイズが296.8mm(焦点距離8.14mm時)のEntaniya Fisheye HAL 220 PLを使用して撮影すると、220°の円周魚眼レンズとして使用することができます。

GFX100は1億画素という超高解像度カメラなので、円周魚眼レンズが多く用いられる星空撮影はもちろん、ドーム映像用タイムラプス、全方位記録用途で活用できそうな組み合わせとなります。

PLマウントレンズをGFXマウントのカメラへ取り付け

Entaniya Fisheye HAL 220 PLはシネマカメラ用レンズで標準であるPLマウントのレンズです。一方カメラはFUJIFILM社の中判カメラのマウント形式であるGマウントとなり、マウント形式が異なるため、そのままでは取り付けることができません。

そこで、PLマウントレンズをGマウントカメラに取り付けるためのマウント変換アダプター(PL-G)を使用することになります。

PL-Gマウントアダプター

Kipon マウントアダプター PLGFX PL-GFX
Fotodiox マウントアダプター PL-GFX
SHOTEN マウントアダプター PL-FG
Pixco マウントアダプター PL-GFX

PLマウントはシネマ系のレンズが多いので写真用途で使用するのはあまり一般的ではありませんが、独特の味のあるレンズが多いため、写真の個性にこだわりのある人が使用することが多いのでしょう、PLマウントからGマウントへの変換アダプターは充実しています。

今回は焦点工房社のブランドであるSHOTENのマウントアダプターを使用しました。

特に問題もなくPLマウントレンズのEntaniya Fisheye HAL 220 PLをFUJIFILMのGFXシリーズに取り付けることができました。カメラとレンズのサイズのバランスも良い感じです。

Entaniya Fisheye HAL 220 PLはイメージサークルサイズをスペーサーを使用して変更できるレンズです。中判センサーカメラでは最もイメージサークルが大きくなる8mmで220度の円周魚眼レンズとして使用することができます。

Entaniya Fisheye HAL 220 PLとFUJIFILM GFX50SとGFX100で撮影

早速、Entaniya Fisheye HAL 220 PLを取り付けたFUJIFILM GFX50SとGFX100を持ち出して撮影してみました。

中判センサーにジャストフィットの円周魚眼写真

FUJIFILM GFX50S

FUJIFILM GFX100

FUJIFILM GFX50S、GFX100ともにセンサーサイズは同じなので、円周魚眼のイメージの入り方も同じ結果となりました。※色味の違いはホワイトバランスの設定が原因です。

一部拡大

FUJIFILM GFX50S

FUJIFILM GFX100

FUJIFILM GFXシリーズは中判センサーを活かした高解像度写真が撮影できるカメラでGFX50Sで5000万画素、GFX100だと1億画素という超高解像度写真になります。

GFX50Sでも驚きの解像度ですが、GFX100は驚異としか言えないような解像度で、切り抜いた写真を見ると、まさか円周魚眼レンズで撮影された写真から切り抜いたものだとは誰も思わないでしょう。中央部分のほんの一部が拡大されたものですが、遠くのビルの窓枠のエッジまでしっかりと解像しているのはただただ驚きです。

360°パノラマ写真 12800 x 6400 (前後撮影)

魚眼レンズと言えば360°パノラマ写真の撮影でも使われるレンズですが、レンズの視野角が広くなると撮影枚数が少なくなってステッチなどの作業が軽減される反面、解像度が低くなってしまうという問題がありました。

しかしFUJIFILM GFX100とEntaniya Fisheye HAL 220 PLを使用すると、前後を撮影した2枚の写真から12800 x 6400pxという高解像度な360°パノラマ写真を作成することができます。

撮影枚数を減らせるということは、ステッチの手間が減り効率が良くなるということだけでなく、自動車や人など動くものが多い場所での撮影では素早く360度を撮影する必要があり、非常に有用です。

天頂撮影

円周魚眼レンズの醍醐味と言えば、レンズを真上に向けた天頂撮影です。(ヘリコプターなどで真下に向けた空撮も良いですね。)

上記は天頂に向けた状態で撮影をしたサンプルです(手持ちです)。

上記は天頂に向けた撮影は魚眼レンズの周辺のシャープさが試される撮影方法でもありますが、Entaniya Fisheye HAL 220 PLはVR用途を念頭に置いた魚眼レンズなので周辺部分まで極力シャープに解像するように設計されています。

上記は一般的な魚眼レンズの視野角である180°付近からイメージサークルの外側までの切り抜き画像になります。ちなみに220°は周辺の青い滲みが出ていないあたりになります。(青い滲みは220°の外側です。)

サンプル画像

上記のサンプル写真のオリジナルデータは下記のリンクよりダウンロードいただけます。
https://drive.google.com/open?id=1zJFIDYkGdZbR-QkOOzn73N5Z74HFETVR

カメラの高解像度カメラにより超広角魚眼レンズの需要が拡大

広角なレンズは広範囲を一台のカメラで写せるのと引き換えに、細かい部分が表現できないという問題がありましたが、動画用カメラも静止画用カメラもセンサーのラージフォーマット化と高解像度化が進み、より高画質で高精細な映像や写真が得られるようになってきました。

そんな流れの中で、広角レンズの弱点であった「細かい部分が表現できない」という問題がクリアされるようになり、広角レンズの需要が高くなってきています。

高解像度化による恩恵は、VR撮影用途だけでなく、全方位記録やトンネル、下水管調査、空撮など従来であれば複数台のカメラが必要だった分野の作業負荷やコストを大幅に削減できるようになるなど、様々な可能性が考えられるようになり、今後ますます広角魚眼レンズを活用する場面は増えていくでしょう。

Phase ONE用へのカスタマイズも可能

今回のテストではFUJIFILM GFX50SとGFX100を使用しましたが、Phase Oneなど元祖中判カメラへの取り付けの相談も多くなってきました。基本的にはPLマウントのレンズはPhase Oneへのマウントには対応させられませんが、Entaniya Fisheye HAL 220はマウント部分をカスタマイズすることによりPhase Oneへの取り付けも可能になります。(受注生産/要見積り)