前後2枚撮影で360VR写真を作る方法
Entaniya Fisheye HAL 250で撮影した2枚の写真から360°のVR写真を作成方法の解説です。
撮影の準備
- Entaniya Fisheye HAL 250とカメラ
- VR Standとベースプレート
- 一脚または三脚
- 水準器
- その他VRローテーターやレベラーがあれば便利です
撮影方法
撮影位置を決める
撮影位置を決めたらベースプレートを置きます。
360°VRは撮影した位置からの視点になります。
撮影位置の基本
360°撮影する場合の基本の位置は撮影しようとする場所の中心になります。
250°の1ショットVRの場合には、隅から撮影することで全ての空間を1ショットで収めることができます。
カメラの高さを調整する
カメラの高さを調整します。
カメラの高さは目線の高さになります。
胸から首あたりの高さにレンズが来るように調整すると自然なVR写真になります。
水準器を確認して水平を出す
一脚の脚をベースプレートの中心に立ててからカメラの上部にある水準器を確認して水平を出します。
360°VR写真で最も重要なのが水平を出すことです。
前後を撮影する
カメラの水平を意識しつつ、前面を撮影します。
前面を撮影したら、一脚を軸にして180°反転します。
反転したらまたカメラの水平を意識しつつ、後面を撮影します。
前面と後面を撮影することで360°全ての撮影ができます。
このようにして前後二枚の魚眼写真が撮影できます。
パノラステッチマソフトを使用してこの写真を繋ぎ合わせ(ステッチ)して360°VR用の写真を作ります。
撮影のポイント1
360°VR写真用に前面と後面の二枚を撮影した後に、ステッチと呼ばれる二枚の写真を合成する作業をおこないます。
この際に、カメラの左右に来る位置に継ぎ目が出ます。
継ぎ目を目立たなくするためのポイントは、カメラから離れた場所がカメラの左右になるように撮影したり、メインとなる被写体が正面になるように撮影します。
継ぎ目はカメラの正面には出ないのと、カメラから離れた場所ほど継ぎ目が目立たなくなります。また、基本としてできるだけ正確に水平を出す事でより継ぎ目が目立たなくなります。
撮影のポイント2
ステッチングの精度を高めて継ぎ目を目立たなくさせるための方法として、3方向〜4方向を撮影することでソフトウェアがステッチする際のヒントを見つけやすくなります。また一脚の代わりに三脚を使用することでより正確なステッチングが可能になります。
ステッチの準備
- ソフトウェア:PTGui(ステッチングソフト:有償)
- VR Standとベースプレート
- Entaniya Fisheye HAL 250とVR Standで撮影した2枚の写真
ステッチ方法
Point!
上手く繋がらない場合は下記を試すと改善される場合があります。
撮影時に水平を意識する
上手く繋がるか繋がらないかの最も重要なポイントは撮影時の水平にあります。
この点を強く意識することで、後々の作業が楽になります。
Align Imagesを何度も試す
Align Imagesボタンを何度も押すことで、毎回違った結果になります。
写真のコントラストなどを変更する
ソフトウェアが写真を判断しやすいように、写真のコントラストを高めたりして調整すると良い結果が得られることがあります。
書き出されたVR用画像はEntapano VRやfacebook、Google MapなどのVR対応サービスにアップロードすると360°VRとして表示出来ます。