FUJIFILM GFX100とHAL 220 LF

FUJIFILMの中判カメラのGFX100に、46.3mmのイメージサークルの220度魚眼レンズHAL 220 LFを取り付けて撮影テストをおこないました。

写真モードとイメージサークル

FUJIFILM GFXのセンサーサイズは 42.8 x 32.9mmです。
Entaniya Fisheye HAL 220 LFのイメージサークルサイズは最小焦点距離9.1mmから最大焦点距離12.6mmまで段階的に調整が可能です。

最小焦点距離 9.1mm撮影時の画角

最小焦点距離9.1mmでイメージサークルはΦ33.1mmとなり、上図の緑線のような収まり方をします。
もう少しで円周魚眼レンズになりそうですが、実際はり上下が少しケラれた状態で収まるようになります。

視野角が220度あるので、ケラれている部分を除いてクロッピングすれば210度程度の円周魚眼レンズとして使用できますが、どうしても220度の円周イメージが欲しい場合には、HAL 220シリーズでLFよりもイメージサークルが小さいEntaniya Fisheye HAL 220 PLがおすすめになります。

最大焦点距離 12.6mm撮影時の画角

最大焦点距離の12.6mmで使用した場合にはイメージサークルはΦ46.3mmとなり、上図の赤線のようになります。

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FUJIFILM GFX100とEntaniya Fisheye HAL 220 LFの組み合わせのメリット

ドーム映像用の高解像度素材

焦点距離10.6mmで使用した場合には180°の円周がセンサーギリギリに収まるような使い方ができます。180°に含まれる解像度は約8.500pxという高解像度が得られます。高解像度映像が必要なドーム用映像などに適した素材撮影ができます。

水平撮影だけで出来る高解像度360°パノラマ写真

一般的に高解像度の360°パノラマ写真を撮影する場合には解像度を稼ぐために焦点距離の長いレンズ(画角の狭いレンズ)が使用されます。

そのため、水平、垂直ともに撮影枚数が多くなり、撮影時間も大きく掛かるようになります。
撮影枚数が多くなれば精度の問題も発生しやすくなりますし、最終的に写真をつなぎ合わせるステッチワークも工数が多くなり時間と手間を掛けなければいけません。

Entaniya Fisheye HAL 220 LFの焦点距離12.6mmで使用した場合、撮影枚数はわずか3枚で360度を包括することができます。その際、180°の視野に含まれるピクセル数は約10,300pxとなり、約20,000 x 10,000 pxの高解像度360°パノラマ写真を作成することができます。

屋外で自動車や人などが往来する場所や、撮影の時間的な制約があるような場所での撮影の際には広角レンズを使用した撮影は圧倒的なメリットとなります。

360°写真サンプル

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動画モードとイメージサークル

FUJIFILM GFX100の動画はセンサーの横幅をフルに使用して撮影されます。
画角が16:9となるため上下がカットされてセンサーの高さのサイズは24.6mm程度になりますが、対角のサイズはHAL 220 LFのイメージサークルよりも大きくなるため、上図のように四隅にケラレが出ることになります。

オリジナル動画

画角は16:9 となり、撮影されるイメージの四隅に少しだけケラレが現れます。

Anamorfish(アナモフィッシュ)映像で超広角映像に変換

魚眼レンズの歪みを補正して超ワイドなAnaorfish(アナモフィッシュ)映像にすることで四隅のケラレがなくなります。

動画サンプル

動画のオリジナルデータはこちら(https://drive.google.com/file/d/1TAN7-A5uFd7eTosveJlmacHNdo-tIrec/view)よりダウンロードいただけます。

Entaniya Fisheye HAL 220 LFはイメージサークルのサイズが最大で46.3mmなので、流石に中判センサーをカバーすることはできませんが、GFX100の高解像度センサーを最大限に活用するような180度円周魚眼レンズとして使用できたり、超広角映像(アナモフィッシュ)など、アイディア次第で多くの使用用途が出てくるのではないかと思います。

今回使用しましたEntaniya Fisheye HAL 220 LFについてご興味がありましたら、お問合せフォームより是非ご連絡ください。

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