8K高解像度カメラなどの開発を行うアストロデザイン株式会社様の新型8Kカメラのデモ機にEntaniya Fisheye HAL250を取り付けて撮影テストを行いました。
従来までのVRカメラでは実現できなかったローパスフィルターレスの8KカメラならではのシャープなVR映像を得ることができました。
撮影に使用した機材
マルチパーパス8Kカメラ|アストロデザイン
今回のテストで使用したのはマルチパーパス8Kカメラのプロトタイプモデルとなります。
Super35センサーとMFTマウントを備えた8Kカメラです。
Entaniya Fisheye HAL250 4.3mm|Entaniya
使用したレンズは8Kの性能をできるだけ発揮できるようにEntaniya Fisheye HAL250 MFT 4.3mmを使用しました。
水平視野角:250°
垂直視野角:210°
解像度:8K(7680×3840)
撮影サンプル
画像
一部拡大
地図で見るとこんな感じです。
かなり遠くの建物まで映し出せているのがお分かりいただけるかと思います。
まとめ
今回テストさせていただいた8Kカメラはまだ調整段階のプロトタイプの段階でもあるため、サンプルの動画はかなり圧縮されたものを掲載しております。そのため拡大画像には圧縮ノイズが見られたりしますが、それでもかなり遠方の細かい部分まで描写されており、ローパスフィルター無しの8Kカメラの性能の高さに驚くばかりでした。
それと同時に、Entaniya Fisheye HAL250レンズは8K映像になったとしても十分に使用に耐える改造感があることを改めて確認できたのも今回のテストの大きな収穫でした。
今後、カメラやモニターなどの高解像度化が進んでいくのは間違いのないところだと思いますが、高解像度化されると映像が綺麗になるということだけではなく、映像の悪い部分もハッキリと見えてくるようになるということでもあります。
例えば、HDやFHDでは問題にならなかったレンズでも8Kで撮影した途端に割る部分が目立って使えなくなってしまうこともあるでしょうし、小さなセンサーのVRカメラなども8Kで見るよりも4Kで見た方が綺麗に見えるのは悪い部分が目立たないからという理由も少なからずあるでしょう。
現状で8Kは撮影機材が限られていることから、画質よりも解像度が優先されているようなところがありますが、機材の高解像度化にともない、画質は今まで以上に高いものを求められるようになるでしょうし、レンズやセンサーのスペックも厳しく評価されるような状況が近い将来やってくるのだと思います。