Z CAM E2とEntaniya Fisheye HAL

香港のカメラメーカーZ CAM社が2018年にCinematic Cameraとして販売を開始したZ CAM E2にEntaniya Fisheye HALを取り付けて撮影テストを行いました。

Z CAM E2

香港のカメラメーカーZ CAM社のシネマカメラ

Z CAM E2はマイクロフォーサーズセンサーを搭載した小型のシネマカメラで二年ほど前に発売された小型カメラのZ CAM E1の後継機種になります。

Z CAM E2の製造販売元は香港の深センに本社を置くZ CAM社で、VR界隈では360VRカメラであるZ CAM S1やZ CAM S1 PRO、Z CAM V1、Z CAM V1 PRO、3D 180VRカメラのZ CAM™ K1 Proなどを手がけるメーカーとして知られているカメラメーカーでもあります。

Z CAM E1からセンサーやファームウェアも一新され、大きくスペックアップしたことや、マイクロフォーサーズマウント対応のカメラなのでEntaniya Fisheye HALを取り付けられるため新たなVR撮影用カメラとして注目していました。

Entaniya Fisheye HAL

Z CAM E2はマイクロフォーサーズマウントなのでZ CAM E2に取り付けられるEntaniya Fisheye HALは下記の通り。

● Entaniya Fisheye HAL250 MFT 3.0


● Entaniya Fisheye HAL250 MFT 3.6


● Entaniya Fisheye HAL250 EF 4.3(EF-MFTアダプター使用)


● Entaniya Fisheye HAL250 EF 6.0(EF-MFTアダプター使用)


● Entaniya Fisheye HAL200 MFT 3.6


● Entaniya Fisheye HAL250 EF 5.0(EF-MFTアダプター使用)
● Entaniya Fisheye HAL250 EF 6.0(EF-MFTアダプター使用)

今回取り付けテストを行ったレンズは

● Entaniya Fisheye HAL250 MFT 3.6
● Entaniya Fisheye HAL200 MFT 3.6

となります。

なので変換マウントアダプターを介さなくてもMFTマウントでそのまま取り付けが可能です。

Entaniya Fisheye HAL200 MFT 3.6を取り付けた状態です。Z CAM E2はキューブタイプのカメラなので3D Stereo 撮影用のカメラとしても使いやすいサイズですね。Entaniya Fisheye HAL200との大きさのバランスも非常に良いように思います。

変換マウントアダプター

EF-MFT変換マウントアダプターはK&F ConceptのキヤノンEFマウントレンズ → マイクロフォーサーズマウントがおすすめです。その他のメーカーのものでも取り付け可能と思いますが電子接点があるものやマウント部分に厚みがあるものなどはレンズと干渉してしまい取り付けできない場合があります。

Z CAM E2 + Entaniya Fisheye HAL撮影サンプル

Entaniya Fisheye HAL250 MFT 3.6

Entaniya Fisheye HAL200 MFT 3.6

オリジナル映像

オリジナルの撮影動画は下記よりダウンロードできます。

ダウンロード

解説

Z CAM E2はマイクロフォーサーズセンサーを使用しています。センサーはPanasonic社のGH5sと同じものが使用されていると思います。センサーのクロップ位置は異なりますがEntaniya Fisheye HALを使用して撮影する場合には、基本的にPanasonic社のGH5sやGH5を使用する時と同じイメージで4:3モードでの撮影になります。

つまり、2台で360度撮影する場合にはEntaniya Fisheye HAL250 MFT 3.6を使用します。3D Stereoscopic 180VRの場合にはEntaniya Fisheye HAL200 MFT 3.6を使用することで200度のイメージサークルがセンサーにぴったりと収まる形になります。(4:3モードで撮影時)

● 360VR:Entaniya Fisheye HAL250 MFT 3.6
● VR180:Entaniya Fisheye HAL200 MFT 3.6

またVRとは違った使用方法としてEntaniya Fisheye HAL200 6.0やEntaniya Fisheye HAL250 6.0などの大きなイメージサークルのレンズを使用して16:9モードで撮影した場合には対角魚眼レンズとしてユニークな映像が撮影できます。

まとめ

小型のシネマカメラの代名詞的存在といえばREDですが、導入のハードルが少し高くなってしまうものですが、Z CAM E2は価格も安くて導入しやすいカメラですし、小型のカメラと考えれば選択肢が少ない中で貴重な存在だと思います。

またイメージもシャープな印象ですしsynchronizationにも対応しているようなのでVR用途としても向いているカメラでしょう。4K120fpsやHDで240fpsのハイスピード撮影ができるのもメリットですね。

2019年2月現在でUSA, Canada, EU, HK & Australiaへの出荷のみなので日本から入手しようと思うとB&Hなどの海外サイトからの個人輸入しかないようです。また日本への出荷をしていないのは規格の問題もあるようなので、使用する際には注意が必要です。

関連記事

TOP